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2012-05-14(Mon)

中耳炎(その3)

滲出性中耳炎について

鼓膜の奥に液体が溜まるのは急性中耳炎と同じですが、耳の痛みや発熱といった急性感染症状のない中耳炎をいいます
耳と鼻をつなぐ管の空気の通りが悪く、閉塞している場合(耳管閉塞)にうまく換気ができず起こります。
小児では急性中耳炎に続いて発症することが多く、アデノイドや副鼻腔炎による耳管閉塞も原因となってきます

症状は?
軽度難聴です
大人の場合は耳が塞がった感じ、難聴、耳なり、自分の声が頭にひびくと言った症状が多いです。
お子さんの場合は自覚症状がほとんどなく、耳の症状を訴える事がないのですが、テレビの音を大きくする、呼んでも返事をしない、大きな声で話をするなどで、まわりの大人が気付く事が多いです
。耳の軽い痛みで受診されるお子さんも時々います。

どのように診断するの?
耳の中をみる事で判断できます。鼓膜の色やツヤが鈍くなるという所見が認められます。ティンパノメトリーという鼓膜の動きをみる検査でも診断できます。

治療は?
耳の中の液体を取り除き、再び溜まる事を防ぎます
耳管からの空気の通りをよくすること、中耳内の空気の入れ替えをよくすることが大切です。
具体的には、原因となる鼻・のどの治療(吸引・吸入・内服)、耳管通気法(鼻から専用の管を用いて耳管に空気を通し中耳の換気を行う治療)です。抗生物質を少量長期投与する治療もあります。場合によっては鼓膜切開や鼓膜に小さなチューブを留置するなどの外科的治療を行うこともあります。

診察においては鼓膜の状態をよく観察し、聞こえの程度や鼓膜の動きをみる検査をします。滲出性中耳炎になった原因がどこにあるか、中耳炎に合併するその他の症状があるかないかによっても治療が異なります。その状態にあった治療を考えていきます。
中耳炎の中には他に真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎といった病気もあります。
日常生活での注意点は後日upしていきます。


[名古屋市名東区 一社 まえはら耳鼻咽喉科]

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プロフィール

isshajibika

Author:isshajibika
はじめまして(^^) 名東区一社在住耳鼻科医師の前原一方と申します。
この度長年お世話になりました愛知医科大学耳鼻咽喉科を退職し、平成24年11月12日、一社駅前にて開業させていただく事になりました。
地域の皆様に心から喜んでいただける医院作りを目指し、猛勉強中です。どうぞ宜しくお願い致します。
私は3人の子の父親でもあります。私達夫婦や子ども達がお世話になっている名東区の地域の皆様に少しでもご恩返ししたいと思っております。
またこのブログでは近所の方や、お母様方からよくされる質問や疑問にもお答えしています。

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