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2012-07-03(Tue)

急性感音難聴 ~突発性難聴について~

突発性難聴

今回は急性感音難聴のうち突発性難聴についてお話します。

読んで字のごとく突然聴こえが悪くなる病気です。
突発性難聴はほとんどの場合、一側性ですが両側に起こることも絶対にないとは言い切れません。
症状として耳鳴やめまいを伴うことがあります。
残念ながらいまだにはっきりとした原因はわかっていません。
何らかの原因により、内耳(中耳のさらに奥にある神経の部分)の音を感じる神経細胞が障害を受けて発症します。
病態としてはこれまでの様々な臨床研究から、内耳への血液の流れが悪くなった状態つまり「内耳の血流障害」と考えられています。

原因がまだわかっていないので確実な治療は決まっていませんが「内耳の血流障害」が最も考えられるため、細かい部分の血流を改善させる治療が推奨されています。
いずれの治療も、発症後できるだけ早期に開始することが望まれます。
当院では
ステロイド(内服や点滴)
血流を改善させ得る種々の薬剤(内服や点滴)
・(末梢神経障害の修復を目的として)ビタミンB12(内服や点滴)
ヘルストロン(後日説明いたしますが血流を良くするリハビリ機器です)
を使用し治療を行います。
(但し、糖尿病などの基礎疾患があり治療の副作用の出現に注意が必要である場合は入院のできる施設に御紹介することもあります。
あるいは入院治療を御希望とされる際には速やかに御紹介いたします。)

(当院では行えませんが)他に有効とされている治療法は
・ステロイド鼓室内注入:ステロイドを鼓室、つまり中耳に直接注入する方法
・高圧酸素療法:高濃度の酸素を投与する方法
・星状神経節ブロック:頸部の交感神経に麻酔をし、血管を拡張させて血流を改善する方法
などがあります。

日本中どこの施設でも上記のうちいくつかを各医療施設の方針として組み合わせで行なっているのが現状です。残念ながら統計学的検証で、「これが他の治療より間違いなく効いて、安全性にも問題ない」 というものはありません。したがって、現時点では突発性難聴に対して飛びぬけた治療は存在しない、と言わざるを得ないと思います。

また、治療以外にも内耳の血流を少しでも良くするような日常の心がけが必要です。 睡眠を十分取り、心身をリラックスさせることは非常に重要です。精神的・肉体的ストレスを少しでも緩和させるように努力しましょう。 ストレスがあると自律神経を介して、細い血管は収縮して血流は低下します。タバコはニコチンが末梢血管を細くしてしまいますので非常に悪影響です。

以前、ご説明いたしました通り全ての人が完治するわけではありません。おおよそ3分の1は完治し、3分の1は回復するが難聴を残し、3分の1は改善しないと言われています。 難聴は改善しても耳鳴り、ふらつきなどが後遺症となることもあります。突発性難聴は再発しないことが一つの特徴ですが、ごくまれに反対側の耳が突発性難聴になることがあります
また、経過をみていくうちに実は他の病気であることが判明することもあります
したがって、この病気になった後は耳鼻咽喉科での定期的な聴力検査をお勧めします



[名古屋市名東区 一社 まえはら耳鼻咽喉科]

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プロフィール

isshajibika

Author:isshajibika
はじめまして(^^) 名東区一社在住耳鼻科医師の前原一方と申します。
この度長年お世話になりました愛知医科大学耳鼻咽喉科を退職し、平成24年11月12日、一社駅前にて開業させていただく事になりました。
地域の皆様に心から喜んでいただける医院作りを目指し、猛勉強中です。どうぞ宜しくお願い致します。
私は3人の子の父親でもあります。私達夫婦や子ども達がお世話になっている名東区の地域の皆様に少しでもご恩返ししたいと思っております。
またこのブログでは近所の方や、お母様方からよくされる質問や疑問にもお答えしています。

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