2012-07-10(Tue)

急性感音難聴 ~メニエール病について~

今回は急性感音難聴のうちメニエール病について説明いたします。

めまいと言えばメニエール病、というくらい皆さんよく御存じの病気ではないでしょうか。

めまいの総論に関してはまた改めてアップしますが、めまいを患っている患者さんの中でメニエール病と診断されるのは、実はほんのひと握りの方です。(人口10万人に対して約20名弱との報告があります。)

そしてめまいだけではなく難聴(急に起こる神経性難聴、つまり急性感音難聴です)や耳鳴りも併発します。

特徴は難聴、耳鳴り、めまい(回転性)を繰り返す病気であるということです。
つまり初めて起こった難聴、耳鳴り、めまいである場合、先日御説明した突発性難聴との鑑別がつかないことがあります。そのため突発性難聴と同様に長期的な経過観察が重要です。

原因ははっきりしていませんが、内耳(中耳の奥にある、聴こえ、バランスに関わる神経の部分)に水(内リンパ液)が過剰に溜まってしまうということはわかっています。(この状態を内リンパ水腫と呼びます。)

症状は前述の通り、めまい(ほとんどが回転性10数分から数時間続きます。吐き気や嘔吐などの自律神経症状を伴うことがあります。)、難聴(ほとんどが一側性で発症初期には低音域の難聴が多く、自覚的には耳閉感を伴うことが多いです。発作が落ち着くと一旦は正常まで改善することがありますが、長い目でみると発作を繰り返すことで徐々に聴力が低下していきます。)、耳鳴りです。そしてそれらの症状は繰り返し起こります。発作が起こるきっかけはストレスや疲労、不眠であることが多いと診察していて感じます。

治療ですが他のめまい同様、発作状態のときは安静、臥床、点滴が主の治療になります。
さらに神経性の難聴を伴う場合、ステロイドも併用し加療していきます。
めまいがある程度落ち着いてきたら抗めまい薬や利尿薬(病態が水腫であるため水を引く目的)などを内服していただき経過をみていきます。

確かに発作を繰り返す病気ではありますが、普段からの体調管理により発作を少しでも予防することができると思います。具体的にはストレスや疲れをため過ぎない、睡眠時間をしっかりとり、栄養もバランスよく摂取する。当たり前のようですがとても大事なことであると思います。



[名古屋市名東区 一社 まえはら耳鼻咽喉科]

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isshajibika

Author:isshajibika
はじめまして(^^) 名東区一社在住耳鼻科医師の前原一方と申します。
この度長年お世話になりました愛知医科大学耳鼻咽喉科を退職し、平成24年11月12日、一社駅前にて開業させていただく事になりました。
地域の皆様に心から喜んでいただける医院作りを目指し、猛勉強中です。どうぞ宜しくお願い致します。
私は3人の子の父親でもあります。私達夫婦や子ども達がお世話になっている名東区の地域の皆様に少しでもご恩返ししたいと思っております。
またこのブログでは近所の方や、お母様方からよくされる質問や疑問にもお答えしています。

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