2012-08-21(Tue)

急性感音難聴 ~音響外傷について~

今回は音響外傷についてご説明いたします。

爆発音といった瞬間的な強大音にさらされたり、ライブやクラブのような場所で数時間にわたり持続的な大きな音にさらされることによって急性感音難聴になることがあります。
これを音響外傷と呼びます。

症状は、大きな音にさらされた直後から数時間のうちに難聴、耳鳴りを発症します。
一側性のこともあり両側性のこともあります。

教科書的に、聴力検査では4000Hz周辺の高い音の聴こえが悪くなると言われていますが、他の周波数の聴こえも悪くなる例も少なくありません。

治療に関してですが、急性感音難聴である点から発症早期であれば、突発性難聴に準じた治療(点滴、内服)を行います。
音響外傷に関してもやはり必ず治るものではありませんが、発症後速やかに治療を開始することで少しでも治る可能性を高めることができると考えます。
大きな音を聞いた後で聴こえが悪くなるようであれば、とにかく速やかに受診していただくようお願いいたします。

ちなみに・・・、類似した疾患に騒音性難聴というものがあります。これは主に職業性の要素が強いものなのですが、長年騒音にさらされた結果難聴になったものを指します

つまり急性ではないため、不可逆性の障害であり、残念ながら治すことはできません
よって、騒音性難聴にならないように予防することが重要です。
大きな音にさらされる職場に勤めてらっしゃる方々には、予防目的に耳栓を装用するようお勧めします

騒音性難聴でも4000Hzを中心とした高音の難聴が認められます。(音響外傷よりもその傾向は高いと言われています)
(そういった特徴があるため健康診断での聴力検査は、通常の会話の音域である1000Hzと騒音性難聴で悪化しやすい4000Hzを調べるのです。)

急性感音難聴の代表的な疾患について御説明してまいりましたが、今回で急性感音難聴シリーズはひとまず終了といたします。



[名古屋市名東区 一社 まえはら耳鼻咽喉科]

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プロフィール

isshajibika

Author:isshajibika
はじめまして(^^) 名東区一社在住耳鼻科医師の前原一方と申します。
この度長年お世話になりました愛知医科大学耳鼻咽喉科を退職し、平成24年11月12日、一社駅前にて開業させていただく事になりました。
地域の皆様に心から喜んでいただける医院作りを目指し、猛勉強中です。どうぞ宜しくお願い致します。
私は3人の子の父親でもあります。私達夫婦や子ども達がお世話になっている名東区の地域の皆様に少しでもご恩返ししたいと思っております。
またこのブログでは近所の方や、お母様方からよくされる質問や疑問にもお答えしています。

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