2012-09-09(Sun)

めまいについて

以前、急性感音難聴の疾患の中で、めまいの代表的な疾患であるメニエール病に関して御説明いたしました。

今回、めまいとは?というところから御説明いたします。

まず、私達は、耳(とくに内耳の前庭、半規管)、眼、筋肉や関節などから自分の体の傾きや動きなどの情報を収集します。その情報は脳に送られ脳で集められ処理されます。そして処理された情報がまた耳、眼、筋肉などに働くことで体のバランスが保たれています。

めまいとは、これらの情報収集の異常やズレ、あるいは情報の統合のトラブルで生じるものなのです。

めまいの原因となる病気には様々なものがあります。

頻度として多いのが耳、特に内耳の前庭や半規管に異常が生じることで起こるめまいです。
具体的には
 ・メニエール病
 ・良性発作性頭位めまい症
 ・突発性難聴に伴うめまい
 ・前庭神経炎
 ・外リンパ瘻
などです。

耳以外にも脳の病気、全身の病気によってもめまいは生じます。
具体的には
○脳血管障害
 ・脳出血
 ・脳梗塞
 ・椎骨脳底動脈循環不全症
○腫瘍
 ・聴神経腫瘍
 ・脳腫瘍
○不整脈
 ・房室ブロック
 ・心房細動
○血圧の変動
 ・高血圧
 ・起立性低血圧
○その他
 ・不安や心配ごとなど心理的要因
 ・貧血
 ・低血糖
 ・首・肩の筋肉の過緊張や頚椎の異常
                    などです。

中には診断確定に苦慮するタイプや原因不明のめまいもあります。

その中で、まず命に関わる、あるいは後遺症を残すといった緊急を要するめまいでないかどうかを判断することが重要と考えます。

つまり、まずは脳の病気を否定する必要があります。
 ・立ちあがった途端にふらつきがひどくなる
 ・歩行時にふらつきの程度がひどい
 ・ろれつが回らない(上手く話せない)
 ・体の半分がしびれたり、感覚が鈍くなっている
 ・体の半分が動かしにくい
 ・頭痛、首の痛みが激烈である
以上のような症状を伴う際には、特に脳出血、脳梗塞の可能性もあるため速やかに対応できる病院を受診するべきです。

続いて、急性感音難聴を伴うめまいも先述しました通り速やかな治療が必要となるため、めまいもするし急に聴こえが悪くなった、という方はできるだけ早く耳鼻科を受診するべきと考えます。

以上のように、「危険なめまい」をまず否定したうえで私達耳鼻科医は診断⇒治療へと進めていきます。
次回はめまいの検査、治療についてお話しする予定です。



[名古屋市名東区 一社 まえはら耳鼻咽喉科]

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プロフィール

isshajibika

Author:isshajibika
はじめまして(^^) 名東区一社在住耳鼻科医師の前原一方と申します。
この度長年お世話になりました愛知医科大学耳鼻咽喉科を退職し、平成24年11月12日、一社駅前にて開業させていただく事になりました。
地域の皆様に心から喜んでいただける医院作りを目指し、猛勉強中です。どうぞ宜しくお願い致します。
私は3人の子の父親でもあります。私達夫婦や子ども達がお世話になっている名東区の地域の皆様に少しでもご恩返ししたいと思っております。
またこのブログでは近所の方や、お母様方からよくされる質問や疑問にもお答えしています。

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